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ハンカチ卒業世代からの恋文( [精神科医]

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 神宮球場の斎藤佑樹とマー君の稲尾化現象

 ハンカチ王子ブームは去り、神宮球場の初夏を思わす陽気につられて、関東地方生活三年目の小田急相模原大野駅から、相模原新宿行き急行に乗った。二年前の4月に引越してきて、最初にしたことは、乗車してきたクルマの売却と、あるLIVEのファンクラブ先行予約チケットの購入振込みだった。
 代々木上原で乗り換えまで、本を読み愛用になったウォークマン携帯でお気に入りを聴いていたら、すぐだ。地下鉄の千代田線に乗り、表参道で降りる。
 地下から地上に出ると、北向きなのに陽射しがまぶしい。4月11日の土曜日のことだ。
 一つ目の路地を通り、いつものように善光寺にお参りした。

十念。

南無阿弥陀仏を十度唱え、両親の戒名を口にした。
ついでに、奮発して線香もあげた。煙を厄除けに少し手で寄せた。

 オレの斎藤佑樹観戦の儀式だ。

 今日は初めて東大戦の観戦だった。それには、オレなりの意味づけがあった。WBC野球の押し付けがましい野球ファッショにうんざりしていたのだ。

趣味野球観戦。こういえるだけの下地はあった。子供のころ、オレは野球のグラブを買ってもらえる野球好き環境にはなかった。だけど、鉄腕稲尾の4連投はラジオで聴き、日本シリーズ杉浦の快投もラジオで聴いていた。また、GT戦の村山実対長嶋茂雄の天覧試合もラジオで聴いたことがあった。仁丹ガムの細長い野球チップのメンバーカードを一チーム集めたら、粗末なグラブやミットがもらえるので、ガキ大将の周りにべったん(めんこ)の市場もできていた。オレは小学生なのにオリオンズだったかな、の衆木(もろき)などという、文字を覚えたのはそのガムのせいだった。いまは立派な長居公園の一角は公営競馬場や競輪もあったのだが、それが取り壊され、ときは大阪にも、東京五輪の槌音が響き、長居公園は陸上競技場をメーンとした都市公園に変わろうとしていた。
 そのすみっこに少年野球のグラウンドがあり、オレはいつもひとりで野球少年を見つめていた。少年野球に入るメンバーはそこそこ裕福な子供で、近所にいても友達ではなかった。近所の遊び友達でもグラブを持っていたのはひとりぐらいだった。
 オレは野球は下手だったが、べったん(めんこは得意だった。小学校低学年のときから、近所の中野公設市場近くの路上では、ガキ大将の中学生を中心としたマーケットがあり、そこでべったんの勝負をしていた。オレはそのべったんの親玉になるカードにロウをつけ、ひとりで夜半に練習を積んだ。足の立ち位置、腰のかがめ具合、腕の振り上げ角度、手をふりおろすタイミングの強弱、練習では、何度も、てっこんといって、手のこぶし側を路上に直接ぶっつけて、擦り傷がたえなかった。それでも練習したのは、当時の肉屋の中学生のガキ大将にどうしても勝ちたかったからだった。小学校五年のときにその機会が来た。オレはそのマーケットで強い選手?として、自慢できるだけのべったんを一斗缶に溜め込んでいた、その全部をひと勝負に賭け、雌雄を決するときがきたのだ。

 オレはその日、親玉に細心の注意を払い、ロウを注意深く注ぎ、カード誌面を補強した。
大量のめんこは横倒しに並べられた。どのカードを抜くかを決め、いざ決戦だ。中野パンの前はちょっとした観衆で賑わった。ガキ大将は身体もでかく、表情も不良の感じで、いつもいばっていたので、一矢をむくいたかったのだった。思えば無鉄砲過ぎた。

 やがて、どこかの親が通報したのか、警官が現れガキ大将もろともオレたちは田辺警察署に連れて行かれ補導された。以後、そのあそび場は駒川町の針中野駅近くの小さな児童公園に移った。

 斎藤佑樹からこの思い出を書いたのは、実は伝えたい対象への擬似恋文の前書きなのです。
 
 神宮球場は昨年に改築され、名実ともに都心の野球場として国際大会をやっても遜色のない球場になった。座席のカーブのラインは美しい女性のラインをなぞり、遠景の高層ビルとのミスマッチの陽射しがどこまでも青く輝く。座席も青が基調だ。電光掲示板も見やすくなり、左右の相似形が美しい。オレは外野からのこの野球観戦を気にいっている。八倍ズームの三千円ほど奮発して買った双眼鏡を持ち、斎藤佑樹の練習投球から眺めるのがぜいたくな幸せ感を増幅させる。
 乱視がきつく、なかなか焦点調整をしても、像が二重になるのにはまいったが、遊びは楽しい。大学野球には高校野球にはない、伝統のリーグ戦があり、外野から先輩らしい人が応援団に呼応して、礼をしているのを見るのは、悪くない光景なんですね。

 アナリストへの恋文シリーズでもでっち挙げて、私の個人査察捜査でもしてみようかな。

 いや、神宮球場は裏も結構不思議な空間で、
あんな人がこんなところにいた。つまり、「キミたちがいてボクがいた」の舟木一夫の歌のメロディが出てくるところでもあるんですね。

拝啓 C様

あなたには数々の失礼をしております。昨日たまたま、桂枝雀さんの落語をYUチューブで見ていましたら、笑いころげて、思わず
「すつれいしました。ワーファ!」とひとりで盛り上がっていました。あなたにささげた恋文は、作文的にはラブが感じられないかもしれませんが、私なりには、残り少ない人生を賭けた思いつきだったんですけどね。

あの内容なら野球界は乗ってくると思ったんですけどね。もう随分日にちが経ったというのに、何の回投、いや回答もなくさびしい日々をすごしております。センバツ高校野球が過ぎても、なんのお返事もないので、がっかりでした。やっぱり、日本代表サッカーの盛り上げ計画の推進の方が将来の億万長者への近道かとも思って、

ゆりかもめ乗って、あっちの方の空気吸って、オレはまだ漂流していた方がいいのかな、と思ったのも確かです。だから、SPOLT月曜のHアナははずせない。マークしておかないと大変なことになる。いや、同じ局のMアナがどうというてるんやないのです。心模様なんか井上陽水さんの歌にあるように気まぐれですし、まして恋なんて、古からうたかた、陽炎のようになるのでしょうから、月日が経つと、その心も変わるというより、うつろい、不安ばかりが増え桜の花を見ても、あの木はなぜ咲かないのだろう。と、咲かなくなった木々に目を奪われるのは老いの証拠なのでしょう。

 でも、恋心はある。独身だ。金も欲しい。斎藤佑樹も見たい。あなたにさしあげたお手紙には、私の心情は十分に書いたつもりでしたが、こころを伝えることはむづかしい。金で解決できることは、金さえあれば簡単な契約なのに、いやがらせのように、あなたの局はK氏を解説者に起用しています。実に悲しい光景です。それが縁のなさ、ということなら、縁はないのでしょう。

 さて、斎藤佑樹は東大の新チームの力を極限にまで引き出し、見事に七回を完封しました。抑えの大石達也が投げるころには、私はスポーツ紙を広げ、明日に行われる桜花賞を買うべきかどうか、検討をしていました。あなたにささげた手紙に書いたことは実現できませんでしたが、できなかってもいいのです。どこかで、あなたとこの神宮球場の空間をひとときでも共有できたのなら、それは私にとっては、幸せなことですから。それで十分です。それ以上何を望んでも、いけない世界もあると言い聞かせる方が自分に忠実です。

 あなたは、魔法使いのように催眠術をかけてくるから、私は目をあわせないように細心の注意をしているのです。

 で、種証しをひとつ。私が斎藤佑樹を見に行けば、楽天ゴールデンイーグルスの田中将大は素晴らしい活躍をするに違いないとふんでおりましたところ、昨夜、たけしさんの『本当は怖い家庭の医学』を途中まで見て、CSに切り換えたら八回裏マー君はピンチでした。福浦にツーベースを打たれ同点かと思ったのですが、中継プレーが見事にはまり本塁アウト。九回の田中マー君は、素晴らしい投球でした。あんな球、中継でも見たことないという迫力と集中力ありました。
「斎藤佑樹! うかうかできなゃーで!!」
と思わすいいたくなる内容で2連続完投勝利。1失点。

「神様、仏様 稲生様二世」とノムさんが賞賛したそうですが、むべなるかなという感じでした。日本野球界、これでなくちゃね。甲子園球児がひっぱって、甲子園野球文化の親善輸出。これが私の高校野球野球世界化計画のアイデアでした。イスラエルとパレスチナ諸国が軍事を縮小し、平和のために高校野球を輸出し、甲子園球場の記念大会にパレスチナ枠やイスラエル枠を作り、招待するということも骨子にはありました。ソマリアの海賊対策の自衛隊の護衛艦派遣の様子を流した、報道ステーションのディレクターの護送船団方式の映像でメディア界は皮肉を流し、私を怒らしたことを感じてもらっているかどうか、疑問ですね。あなた個人を責めるつもりは毛頭ありません、あなたの前にでればファンとしては、デレーっとなってしまうわけですからね、だから視線合わさない。催眠術かけられるの怖いのです。

軽々しく愛を語ってほしくない。皆様のNHKの連ドラ見ないのも、そのあさはかさが見えてしまいからです。

 愛の前に恋がある。五月みどりになりそうな水曜日の朝、昨日、都はるみさんのコンサート切符買ったら、早速郵便受けには、当てにしていた収入の遅延はがきが投函されてきました。悲しい。現実はかくもきびしいものなんですね。枝雀師匠の笑いは「緊張の緩和」なら、恋はきまぐれ。チャンチャン!

こんなんで、どうかしら。えみチャンネルさん、聞いてるうっっ。


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